くつろぎ宿は、会津東山温泉で「くつろぎ宿新滝」と「くつろぎ宿千代滝」という2つの旅館を運営しています。

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清龍寺 文殊院にまつわる伝説 「文珠童子」

東山温泉から約14kmにある会津美里町高田地区に
地域の人から「お文殊様」と呼び親しまれている「清龍寺 文殊院」があります。

文殊院は清龍寺内にある文殊菩薩を祀ったお堂で
古くから人々の信仰を集めていました。

 

文殊菩薩とは、「三人寄れば文殊の知恵」ということわざで知られていますね。
すぐれた智恵を持ち、お釈迦さまの教えを経典にまとめたといわれます。
正式名称は『文殊師利菩薩(もんじゅしゅりぼさつ)』
正しく見極める力を意味する「智慧」を司る仏様で
学業成就などのご利益があるとされています。
毎年2月25日は文殊院の例大祭「文殊大祭」で、
県内外から学問成就・技芸上達を願う人で賑わいます。

 

 

​会津に伝わる伝説 「文珠童子」​
会津の富岡に大口大領という長者がおり、
文殊堂におさめる仏像をつくろうと願をかけた。
満願のちょうど七日目のこと、大領の前に、こどもの姿をした文殊菩薩が現れて
「お前の所望する像は、長井の田んぼにあるえの木であるぞ。」とおっしゃった。
この木は鳥やけものが近づくとたちまち死んでしまうことから
霊木とおそれられていた。大領が木を切ろうとすると村人たちは反対した。
しかし大領は、「文珠様のお告げできるのだから、おそれはせぬ」と言って
その木を切り、京都にはこんだ。

 

 

大領は毎日仏師を探し歩いたが、霊木にのみを入れることは、
おそれおおいと誰も応じてくれなかった。
大領が困っていると、童子があらわれて
「ワタシハ仏師デハナイガ、フタツノチカイヲマモッテクレタナラ、
仏サマヲツクッテアゲヨウ。」と言った。
大領は二つの誓いを守り、仮屋をつくってのぞき見せずに、二十一日間祈願した。
おそるおそるとびらを開けると、七尺五寸の仏様が黄金の光を放っていた。
大領がふし拝んでいると、仏様のかたわらの杖を手に
かさをかぶってすたすた歩き出し、大領はあわてて後を追った。
方角は会津の方だった。
何日か過ぎて岐阜県の赤坂までくると、
「ワタシハ奥州ヘハ行カナイ。高田ニハ文殊菩薩ガオラレルカラ、
美濃ノ国ノ谷汲山へマイルゾ。」とおっしゃって山の中に入っていってしまった。
谷汲山には豊然上人がいて、大領に力をかし、その仏様をお祀りした。

参考文献:「やさしく書いた会津の伝説」(村野井幸雄著・歴史春秋社)

 

 

​谷汲山 華厳寺の鬼​

現在、この仏様は岐阜県 谷汲山 華厳寺にお祀りされており
西国三十三所第33番満願霊場として
地域の方に、「谷汲さん」の愛称で親しまれています。
この伝説は、谷汲山 華厳寺の縁起としても記されており
大領の願いが、西国三十三所の33番に通じていくとは驚きました。
尚、龍門寺 文殊院は、元は会津総鎮守の伊佐須美神社の境内にあり
寛文年間(1661~73)に社地から分離し、伊佐須美神社奥の院別当を
​つかさどっていました。

 

伊佐須美神社山門

伊佐須美神社には、春になると樹齢120年といわれる御神木の薄墨桜が
会津五桜として人々を癒し愛されています。
毎年4月29日にはこの桜樹の霊を祀る花祝祭が行われ、
サクラの花びらを入れた餅をついて祝います。

​伊佐須美神社 御神木 淡墨桜 (例年の見頃は4月下旬頃)​

会津には数えきれない程多くの伝説が残されています。
当館のライブラリーラウンジでは、会津にまつわる本を多数ご用意しています。
ぜひご旅行の参考に、お手にとってみてください。

 

青龍寺 文殊堂 例大祭

住所:青龍寺 福島県大沼郡会津美里町字文殊西3611
当館から約14km
毎年2月25日(令和7年は火曜日)
参拝時間:午前8時~午後7時30分
露店販売時間:午前9時30分~午後6時30分

くつろぎ宿 千代滝・新滝

くつろぎ宿は、会津東山温泉街に千代滝と新滝というおもむきの異なる2つの旅館を運営しています。
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くつろぎ宿千代滝

温泉郷を一望できる、高台に位置する千代滝

千代滝は、東山温泉郷を一望できる高台にあります。 館内には会津の地酒は常時30種類以上をご用意した、日本酒バー「地酒の館」もございますので、遅くまで地酒をお楽しみいただけます。 風呂は10階と2階の二か所にございます。 10階にある「遊月の湯」からは、会津城下町の夜景をはじめ、温泉街や温泉郷をご覧いただけます。天気の良い日には綺麗な星空が広がることも。
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くつろぎ宿新滝

温泉街中心部、川沿いに位置する新滝

新滝は、東山温泉街中心部、川沿いにあります。 館内には、歴代の会津藩公の湯治場だった岩風呂をはじめ、戊辰戦争のときに土方歳三が刀傷を癒した猿の湯に由縁あるお風呂など、4種類の源泉かけ流しのお風呂がございます。
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