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春を告げる彼岸獅子 3月20日(祝)市内各所

 

春を告げる風物詩、400年以上続く、会津の伝統芸能「会津彼岸獅子」

その起源は平安時代まで遡ると言われています。

 

3月17日、会津彼岸獅子の祖である下芝彼岸獅子(喜多方市関柴)が町内を練り歩き

一日中笛太鼓が鳴り響いていました。

 

いつどこに現れるかは、事前に知らされていませんが

3月20日、春分の日、市内各所での舞を定時に鑑賞できます。

時刻は以下の通り

令和6年3月20日(水祝)10:30~ 鶴ヶ城本丸
[天寧獅子保存会]
12:00~ 七日町通り 阿弥陀寺境内
[天寧獅子保存会]
13:00~ 本町通り コープ本町駐車場内
[小松獅子保存会]
13:30~ 市役所通り 栄町第二庁舎前
[小松獅子保存会]
14:20~ 興徳寺境内
[小松獅子保存会]
15:10~ 大町通り 会津信用金庫駅前支店
[小松獅子保存会]

 

会津彼岸獅子の、獅子とは、何の動物だと思いますか??

その答えは、「鹿」です。

 

一般的に、獅子舞と言えばインドが起源となる「ライオン」を指す為

大陸から伝わる民族芸能が日本にもたらされ、日本の文化と融合しながら独自に発展したものと考えられています。

尚、古く、シシとは、山から降りてくる動物の総称でした。

 

彼岸獅子の起源は諸説あり、中絶を繰り返しながら伝えられているため

定説というものははありませんが、下芝獅子団に伝わる伝承によると、

平安時代まで遡ります。

 

 

一般的には五穀豊穣や家内安全を願い、奉納されますが、

「(山から降りてきた鹿が)里で楽しく舞い遊んで帰る姿を、自ら神社や寺の前で演じ、そうなることを祈ったのが始まり」

という世界観は、当時の人々の世界観をよく表していますね。

日本の原始信仰であるアニミズムが反映しているとも・・・

 

 

会津彼岸獅子は、一番多い時で若松だけでも30数組の獅子団がいたそうです。

現在は、会津全域で7つの獅子団で継承されていると聞いていますが

会津彼岸獅子というカテゴリで全体の情報が正まとめられている記事はなかなか見つけることができず

色々調べていると、彼岸獅子の壺にハマってしまいそうになったので、

深堀はこの辺にしておきたいと思います。。

 

当館においでくださる獅子団は東山の「天寧獅子」です。

天寧獅子保存会のホームページには、起源や歴史について詳細が記されていますが、

やはり、その起源は定かではないことが記されています。

 

(写真がブレていて大変申し訳ありません・・💦)

 

彼岸獅子は、左から「太夫獅子」、「雌獅子」、「雄獅子」の3体の構成となっており

御紋の入った頬掛は、獅子団によって異なり

天寧獅子は、「太夫獅子」は矢車、「雌獅子」は鶴丸、「雄獅子」は下り藤の紋がそれぞれに入っています。

また、羽織には鳳凰が描かれています。

 

彼岸獅子の舞でも特に注目されるのが

「弓舞」

というもの。

 

天寧獅子保存会ホームページによると

弓舞 一匹舞 太夫獅子

太夫獅子の単独の舞で、『弓くぐり』とも言います。
獅子が弓をおそれながらも、それに立ち向かう姿を現して
います。近づいたり離れたりして、弓のようすをさぐるし
ぐさが繰り返される。やがて意を決して、弦をおし開き、
すばやく弓をくぐり抜けます。

昔は、この舞にも次の歌が入いりましたが、今は入りませ
ん。

「この弓は 神に召されし弓なれば 天にひびいて
弦音がするらん」

なお、【獅子こぼれ話】の中に、太夫獅子が弓を潜る前に
する“合図”を暴露しておきましたので、それをお読みい
ただければ、獅子が弓を潜る瞬間のシャッターチャンスを
確実にモノにできると思います。お試しあれ。

出典:彼岸獅子保存会(http://aizu.na.coocan.jp/shishi/enmoku/enmoku.html

 

 

今日も雪がちらつき、まだまだ冬と春の境ですが

明日の春分を迎えると、やはりどこかで「春が来たな~」と実感することができます。

季節の変わり目、風邪をひきやすい時期でもあります。

どうぞみなさま、お身体に気を付けてよき祝日をお過ごしください。

 

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