くつろぎ宿のこだわりである「会津の日本酒」。
2021年3月19日にリニューアルした「くつろぎ宿新滝」のメインダイニング「會KAI~米どころ酒どころ~」では、会津の日本酒の魅力をお伝えすべく、日本酒をテーマにかかげています。
(「會」に関する記事はこちら)
くつろぎ宿では会津地酒にこだわり、会津地酒に合うお料理をご用意しています。
この記事では、そんな当館のお料理と一緒に楽しめる会津の日本酒をご紹介していきます!
創作会津郷土料理膳
くつろぎ宿では、ご夕食に「創作会津郷土料理膳」をご用意しています。
地元の旬な食材をもちいながら、会津の伝統的な郷土料理だけでなく、今の会津の魅力をお伝えできるお料理をご案内しています。
会津産コシヒカリ、郷土料理こづゆ、特製バター醤油ソースにつけてお召し上がりいただく国産牛の陶板焼、会津の旬野菜のサラダは豆腐のディップと一緒に,,,
写真は2021年春メニューの前菜です。
「会津の恵み前菜盛り合わせ」では、蕪のすかし寿司、茎たち塩こうじ和え、スナップエンドウ、など春の味覚をご用意。
美味しい会津地酒と一緒にご夕食をお楽しいいただきたく、本ブログ記事では当館の各料理に合う日本酒をシリーズで紹介しています。
(鰊の山椒漬け+クリームチーズ味噌漬け)×会津の地酒
鰊の山椒漬け+クリームチーズ味噌漬け
鰊の山椒漬けは前回のこづゆと並ぶ会津を代表する郷土料理です。
鰊の山椒付けは、乾物である身欠きにしんを水で戻し、山椒の葉や調味料とともに漬け込んだ料理です。
山国の会津で、生魚の流通が困難だった時代、貴重なタンパク源として広く食されました。
山椒の華やかな香りと、味のしみた鰊の味わいが癖になる一品です。
クリームチーズ味噌漬けは、なめらかなクリームチーズを当館の特性の割りで味噌漬けにしています。
味噌の甘みがチーズのコクを引き立て、日本酒のおつまみにぴったりな味わいとなります。
今日は深い味わいのある二品と合うお酒をご紹介します。
末廣酒造「伝承山廃純米末廣」 お燗
末廣酒造は江戸末期の創業で、杜氏による県内初の酒造りや、大正時代に山廃造りの試験醸造を試験場となるなど、歴史の深い酒蔵です。
七日町からも近い日新町に蔵をもち、見学ができることでも人気です(末廣酒造 嘉永蔵)。
生酛仕込みという空気中の微生物を生かした造りをおこなう珍しい酒蔵です。
今回ご紹介する「山廃純米」は生酛仕込みの中の山おろしという作業を廃した造りから名前がついています。
末廣酒造「伝承山廃純米末廣」は熱燗あおすすめです。
山廃仕込みならではの芳醇な香りはお燗にすることで、より華やかに立ち上がり、乳酸系の酸味はまるく口当たりまろやかに、旨味の輪郭がよりはっきりと、力強い味わいが際立ちます。
(鰊の山椒漬け+クリームチーズ味噌漬け)×末廣酒造「伝承山廃純米末廣」
クリームチーズ味噌漬けの濃厚な味わいには、濃醇な味わいの日本酒を、お燗にすることで旨味が強く骨太な味わいが、甘み、酸味、塩気、コクの調和したクリームチーズとベストな相性をみせます。
また、口当たりまろやかに、まるくなった酸味は、鰊の山椒漬けにある酸味を程よく溶け合い、鰊の旨味が引き立つ組み合わせに。
末廣酒造の「伝承山廃」は名前の通り、大正時代の山廃造りの試験醸造の造り(嘉儀式山廃造り)を受け継いでいることから名前がついています。
昔ながらの貴重な醸造を今に伝えてくれているお酒です。
当館でぜひ、お楽しみください。
次回予告
日本酒はその土地の空気や水、土や人が醸すものです。
ぜひ、会津にお越し頂き、当館で会津の日本酒をお楽しみください。
次回はお造りでお出ししている「粒蕎麦と炊き合わせ銀餡かけ」をテーマに、銀餡の塩味のきいた旨味を、お酒が醸す米の甘みがグッと引き立つお酒のご紹介します。。
くつろぎ宿 千代滝・新滝
くつろぎ宿は、会津東山温泉街に千代滝と新滝というおもむきの異なる2つの旅館を運営しています。
» くつろぎ宿 総合サイト
» 公式 Instagram
くつろぎ宿千代滝
千代滝は、東山温泉郷を一望できる高台にあります。
館内には会津の地酒は常時30種類以上をご用意した、日本酒バー「地酒の館」もございますので、遅くまで地酒をお楽しみいただけます。
風呂は10階と2階の二か所にございます。
10階にある「遊月の湯」からは、会津城下町の夜景をはじめ、温泉街や温泉郷をご覧いただけます。天気の良い日には綺麗な星空が広がることも。
» 千代滝 ホームページ
くつろぎ宿新滝
新滝は、東山温泉街中心部、川沿いにあります。
館内には、歴代の会津藩公の湯治場だった岩風呂をはじめ、戊辰戦争のときに土方歳三が刀傷を癒した猿の湯に由縁あるお風呂など、4種類の源泉かけ流しのお風呂がございます。
» 新滝 ホームページ