雪景色が美しい奥会津。
「奥」とつくだけあって、会津の中でも特に積雪の多い山間部となります。
その奥会津の玄関口として、
世界的な版画家もうならせた絶景が広がる「柳津町」があります。
柳津町は、今思えば今年、ブログでのご紹介が多かったかなぁと思いますが
なぜかなぁ?と考えた時に、バランスの良さに気づきました。
歴史・文化・美術・工芸・食
と、どれも満足度の高い観光資源があるのです。
くつろぎ宿 千代滝、新滝がある東山温泉から、車で約50分。
新潟方面へ行く途中に立ち寄れる立地も魅力のひとつです(^.^)
会津のシンボル「赤べこ」発祥の地
まずは「歴史」からご紹介します♪
柳津町と言えば、会津のシンボルとなっている「赤べこ」発祥の地です。
これはみなさんがよく見る「赤べこ」とはちょっと異なるかもしれませんが
江戸時代から赤毛こを作り続けている荒井工芸所さんの柿渋で塗られた会津張子です。
昭和天皇も買われたとか・・・♪
荒川工芸所さんのパンフレットによると・・・
会津地方では牛のことを「ベコ」と呼んでおります。赤ベコは今から約三百五十余年程前時の鶴ヶ城主蒲生氏郷公が藩中無役の武士に生計の道を与えるため京都からそのみちの職人を招き製作技術を習得させ副業奨励を図ったものと言い伝えられ、赤色にて表現せる牛はこの地方の特産にして、今より千二百有余年程前会津柳津円蔵寺建立の際巨大なる材木運搬に使役された牛馬が嶮路のために数多く倒れました。その内最後まで働き通したのが赤色の牛と言い伝えられて居ります。その赤色の牛にあやかる様、古来より子供の誕生には「ベコ」のごとく重荷に耐えて壮健であれと赤ベコを供えて御祝いし、また七夕の伝説、牽牛、織女がこれに乗ってくると言われ、福満虚空蔵の福牛、厄病除の玩具として親しまれ愛玩されて参りました。
漆や柿渋と共にある会津に辿り着いた赤い牛は、牛を祀る町にて伝説と化する。
赤い牛は引き寄せられたように会津に来たのかもしれない。
ストーリーに、力強いエネルギーを感じますね。
今回荒川工芸所さんの詳しい説明を知って、赤べこが更に好きになりました♡
名僧・徳一大師が築いた 日本三大虚空蔵尊
柳津町と言えば、日本三大虚空蔵尊のひとつ、福満虚空蔵尊圓蔵寺がありますが
福満虚空蔵尊圓蔵寺は丑寅を祀るお寺。
そういえば、丑は旧暦の12月を指すようです。
1月の参拝にピッタリですね♪
そして福満虚空蔵尊圓蔵寺では、毎年1月7日に七日堂裸詣りがおこなわれます。
柳津町で数百年にわたり受け継がれている歴史あるお祭りは一見の価値あり!
麻縄をよじ登るのですが、もちろん容易ではない為
見学しながら、がんばれ、がんばれ、よいしょ、よいしょ!と思わず声援!!!
ぜひ一度体感していただきたいお祭りです。
その福満虚空藏菩薩圓藏寺は
茨城県の大満虚空藏菩薩、千葉県鴨川市の能満虚空藏菩薩と共に日本三虚空藏菩薩の一つに数えられています。 縁起によれば、弘法大師が唐の高僧から霊木を授かり、帰国後にその木を三つに分かち海に投げいれたところ茨城、千葉、そしてここ柳津に流れついたといわれます。
霊木漂着の知らせを聞いた大師は、さっそくその木で虚空藏尊菩薩を刻みあげました。それを受け会津の名僧・徳一大師が圓藏寺を開創したと伝えられています。
名僧・徳一は他にも、磐梯町の慧日寺、湯川村の勝常寺を築いています。
■福満虚空蔵尊 円蔵寺
■所在地: 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町寺家町甲176
■電話: 0241-42-2002
■HP:(霊地観光連絡協議会HP)
奥の会津で、世界的版画家・斎藤清の世界に触れる
さて、次は「美術」です♪
先に、版画家 斎藤清に触れましたが
世界で活躍した斎藤清が晩年を過ごしたのが柳津町。
生まれは、西の方学、つまり城下町に近い隣町の「会津坂下町」です。
余談ですが、「会津坂下町」は、昭和を代表する演歌歌手の「春日八郎」の出身でもあります。
会津坂下町の盆踊りは、春日八郎さんの歌に乗って踊るんですよ!なかなかユニークでしょ♪
話戻って、
斎藤清美術館。
山奥の素朴な美術館と思ってはいけません。
テーマや作品数、施設共に満足度の高い美術館です。
斎藤清の版画は、特別美術に親しまれない方でも、その素晴らしさを感じていただけるのではないかな、と思います。
この冬のテーマは、
テーマ、そしてテーマに沿って選ばれた一枚の作品。
どちらもその世界観に惹かれるものがあります。
館内も歩くだけで素敵です♪
凛とした空気が漂う施設で、美術に触れる冬のじかんを・・・♪
隣には、「道の駅 会津柳津」があり、更に、奥会津の縄文時代が垣間見れる「やないづ縄文館」が!
なんと入場無料で楽しめちゃうのに
縄文人の暮しの様子なども再現された復元された竪穴式住居や、県内最大級の土器が展示されています。
虚空蔵尊は目の前。
観光スポットが一箇所に集中しているので、短い時間で満喫できるのも
移動が大変な冬におすすめの理由です!
更にグルメもこのエリアに集中しています。
■やないづ町立 斎藤清美術館
■所在地: 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津下平乙187
■開館時間:午前9時〜午後4時30分(最終入館時間 午後4時まで)
■一般料金 (一人) 大人510円/高校・大学生300円/小・中学生 無料
■HP:https://www.town.yanaizu.fukushima.jp/bijutsu/
■道の駅 会津柳津
■所在地: 〒969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津下平乙181−1
■電話: 0241-42-2324
■営業時間:午前9時〜午後5時
■定休日:なし
■HP(福島県HP):http://f-road.info/eki-menu/eki/yanaizu/index.html
ぜひ食べて欲しい!柳津の名物
柳津の名物と言えば真っ先に思いつくのが「あわまんじゅう」!!!
写真を見ただけで、今すぐ買いに行きたくなっちゃうくらい!
会津人はみんな大好き♡
「あわ」で包まれたこしあんが
ほくほくできたてはふんわりと食感に癒され、冬の散策に癒されるスイーツ♪
食べ歩きもできるのがうれしい。
あわまんじゅうには、江戸時代、前掲の円蔵寺が火災にあったときに、
「もう二度とこのような災難に”あわ”ないように」という祈願のもと、アワを使った饅頭を奉納したのが始まりだとか。
そんなエピソードに思いを馳せながらも、
災害に「あわ」ずに無事に1年過ごせますように・・・・と願いを込めて
ぜひ召し上がっていただきたい会津を代表する食べ物です。
少しすると固くなりますが、レンジで温めたり蒸し直したりすれば
できたてのようにほくほくした食感で楽しめるので、お土産にも喜ばれます。
あわまんじゅうが食べられるお店
→ やないづ観光Navi
そして、もうひとつ。
柳津のB級グルメでご紹介したいのが「柳津流 ソースカツ丼」!!
どこが違っているのか・・・・??
なんと、ソースカツ丼の下に卵が引いてあるんですよ。色どりも鮮やかになり、ボリュームも満点♪
柳津に行かれた際には、是非柳津町のソースカツ丼もお試しくださいませ♪
柳津ソースカツ丼が食べられるお店
→ やないづ観光Navi
そして、柳津の新名所になっているのがまちのパン屋さん「あかべこ」さん♪
こちらの食パンが大人気〜!!
創作意欲感じる、数々のパンメニューは
どれもこれも本当に食べてみたくなりますよ!!
テラスではイートインもやってます♪♪♪
あわまんじゅうと共に、食べ歩き&お土産にとってもおすすめです(^^)☆
■ぱん工房 あかべこ
■所在地: 969-7201 福島県河沼郡柳津町大字柳津字寺家町甲-167
『冬の柳津散策編』いかがでしたでしょうか???
会津から新潟方面へ国道49号線を走らせ、途中、新潟県魚沼郡方面へと進んだ玄関口にあります。
位置的には↓↓↓
奥会津とはいえ積雪も会津若松とそれほど変わらないので比較的観光もしやすいですよ♪
旅行好きが転じて旅館に就職。あちこち飛び回っておもしろいことを日々発見中!喫茶店love女子。只今育児奮闘中。
くつろぎ宿 千代滝・新滝
くつろぎ宿は、会津東山温泉街に千代滝と新滝というおもむきの異なる2つの旅館を運営しています。
» くつろぎ宿 総合サイト
» 公式 Instagram
くつろぎ宿千代滝
千代滝は、東山温泉郷を一望できる高台にあります。
館内には会津の地酒は常時30種類以上をご用意した、日本酒バー「地酒の館」もございますので、遅くまで地酒をお楽しみいただけます。
風呂は10階と2階の二か所にございます。
10階にある「遊月の湯」からは、会津城下町の夜景をはじめ、温泉街や温泉郷をご覧いただけます。天気の良い日には綺麗な星空が広がることも。
» 千代滝 ホームページ
くつろぎ宿新滝
新滝は、東山温泉街中心部、川沿いにあります。
館内には、歴代の会津藩公の湯治場だった岩風呂をはじめ、戊辰戦争のときに土方歳三が刀傷を癒した猿の湯に由縁あるお風呂など、4種類の源泉かけ流しのお風呂がございます。
» 新滝 ホームページ