先日のブログでもお伝えしていた、くつろぎ宿の冬の改装。
無事にトイレが完成しました。
本日は完成したトイレの様子と、くつろぎ宿の改装がどのように行われているか、簡単にですがレポートします!
男性トイレ
まずは男性トイレ入り口のビフォー、アフターです。
暗い雰囲気だった扉を外して開口部を広げ、のれんをかけることで親しみやすく入りやすい入り口としました。
ご注目いただきたいのはアフターの右側の壁です。今回、のれんをかけるために壁を伸長しております。
上の写真は壁の制作現場です。
左の写真ではくつろぎ宿某所にある施設チームの作業場にて壁を作成しています。右の写真は取り付け中の場面です。
この後、クロスなどを貼り柱を打つなどしてアフターの状態となりました。
ちなみにこちら、見えにくいかもですが、デザイン最初期の入り口部分のラフ画です。
完成形とは入り口の向きやのれんの長さなどが違っています。
印象や入りやすさ、視認性、他の空間とのバランスなど考慮し、現在の形となりました。
こちらは男性トイレの小便器です。
便器は節水効果が高く清潔感のあるものへ。
クロスは木目調にし、古民家風の雰囲気となりました。窓は格子を作成し、ワーロンシートで柔らかい光が差し込むように工夫しました。
女性トイレ
こちらは女性トイレの洗面台です!
今回、元からある大きな全面鏡をどうするか、が洗面台周りで悩んだところでしたが、せっかくの立派な鏡なので活かす方向に。
洗面台は木材で作成しました。同じ鏡を使っておりますが、こうしてみるとガラッと印象が変わりました。
こちらは洗面台の作成風景です。左写真、まだ天板設置前の写真です。
洗面器を置く位置と、ゴミ箱を設置するための穴の位置を確認しています。
今回、洗面台の中にゴミ箱を設置するのは初めてだったので、ペーパータオルを実際に丸めながら、何㎝の穴が必要なのかなど検討しました。
右の写真は洗面台を設置したところです。右側にゴミ箱用の穴があいております。
こちらは女性トイレの入り口手前の通路です。
入り口より奥の部分で中々、使い勝手の悩ましい空間でした。
今回、右側に化粧台を設置、奥の空間も見せ棚と荷物置き場で使えるように再構成しました。
照明も替えて、雰囲気を一新です。
まとめと、その他の写真
と、このような形でくつろぎ宿の改装は進んでおります。知恵をしぼり、時に四苦八苦しながらの作業です。
念入りに計画したつもりでも、施行がスタートすれば、現場では思いがけないことが起こります。
特に壁や天井、床などは抜いてみないと分からない部分もあり、当初の想定や計算と違うなんてことも。
その時々に最適解を考え、完成へと近づけていきます。
期間内にどうやり遂げるか、時にやりがいも不甲斐なさも感じながら、最後はあれよあれよと進んでいく印象です。
改装が終わったとはいえ、旅館はお客様にご利用いただいてこそです。
フロントロビーのトイレ、利用頻度としては一泊のご滞在中に一度ご利用いただくかどうかかと思います。
その中でストレスなく快適にご利用いただければ、今回の改装も成功?と言えるのではないかと考えています。
とはいえ、調整・修正と続けていくので、ある意味では改装に終わりがなく、常に手を加えられるのが旅館の面白いところでもあります。
今回はくつろぎ宿の改装の様子をお伝えしました。
マーケティング部所属。
会津の歴史や文化を調べるのがライフワーク。読書は多読気味。たまにラーメンや登山。いわゆるアラサー。
くつろぎ宿 千代滝・新滝
くつろぎ宿は、会津東山温泉街に千代滝と新滝というおもむきの異なる2つの旅館を運営しています。
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くつろぎ宿千代滝
千代滝は、東山温泉郷を一望できる高台にあります。
館内には会津の地酒は常時30種類以上をご用意した、日本酒バー「地酒の館」もございますので、遅くまで地酒をお楽しみいただけます。
風呂は10階と2階の二か所にございます。
10階にある「遊月の湯」からは、会津城下町の夜景をはじめ、温泉街や温泉郷をご覧いただけます。天気の良い日には綺麗な星空が広がることも。
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くつろぎ宿新滝
新滝は、東山温泉街中心部、川沿いにあります。
館内には、歴代の会津藩公の湯治場だった岩風呂をはじめ、戊辰戦争のときに土方歳三が刀傷を癒した猿の湯に由縁あるお風呂など、4種類の源泉かけ流しのお風呂がございます。
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